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さて、昨日、読売新聞等メディアで、海外法人を使った社会保険料逃れの実態が報道されました。

これは、国内で事業を行っている会社が、香港にペーパーカンパニーを作り、従業員を転籍や出向させます。
そして、賃金の一部をその会社から支払わせることにより、国内の会社での賃金を低く抑え、その結果、社会保険料の設定を低くする、という手法です。

例えば、本来30万円の賃金で、これに社会保険料がかかるところ、国内15万円、海外15万円という具合に賃金を分けることで、国内支給の15万円のみを社会保険料の算定元にして届け出る、というものです。

これを会社単体でやるということは考えづらいものです。
これには経営コンサルタントが絡んでいたり、一部では社労士からの提案があったなどとも報じられています。

今回報道されている海外会社を使った手法に対し、厚生労働省からは通達が出されています。
(年管管発0830第5号 平成29年8月30日)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T170925T0020.pdf#search=%27%E5%B9%B4%E7%AE%A1%E7%AE%A1%E7%99%BA0830%E7%AC%AC5%E5%8F%B7%27
2017092601
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2017092603

ざっくり言うと、厳しく取り締まる、という内容です。

こうなると、当然、この手法を使っていない会社の調査も強化されるわけで。
ん〜、”一部”の”ズル賢い”人たちのおかげで、まっとうなことをやっている会社も時間と手間を取られるのもスッキリしないですね。

これ以外にも、不当な社会保険料逃れともいえる、様々な「社会保険料削減」の手法があるようで、ときどき目にし、耳にしますが、、、いろいろなことを考えるものですね・・・。
結局はイタチごっこですが。

ただ、そもそも、社会保険料が高すぎる(と感じられる)ことが原因だし、その負担を減らしたい気持ちを汲んでビジネスにする人がいるんですよね。
会社が負担を減らしたいのは当然でしょうから、その気持ち自体は悪いことではないと思います。
が、小手先のテクニックだけを使って、ちょいちょいやっても、結局はあまりうまくいかないだろうし、余計な時間や労力を使うんだろうな、とも感じます。

なんだか、スッキリしないお話でした。


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